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古代ローマのカエサル(シーザー)は、多くの使える(?)名言を残した人です。
 
 
かっこいい名言が多いですね~。
 
 
今回はその中の「賽(さい)は投げられた」について、くわしく見ていきましょう。

 
 

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「賽は投げられた」の意味

 

 
この言葉が発せられたのは、「第一回三頭政治」が崩れて、元老院と組んで敵になった元同志のポンペイウスを討つと決めたときといわれます。
 
 
このときカエサルは、彼の成果に焦りと嫉妬を感じたポンペイウスに欺かれて、反逆者扱いされてしまいました。
 
 
当時の古代ローマでは、ルビコン川を渡るときに、武装解除してローマ市内に入るという慣例があったのです。
 
 
でも、武装を解いてローマに入ったら、即座に反逆者として捕縛されるのは目に見えていますね。
 
 
生き残るた 
 めには、元老院と手を結んだポンペイウスの軍と戦うしかありません。
 
 
もはや、他の選択肢はなかったのです。
 
 
カエサルは、ここで決断を下し、武装したままルビコン川を渡りローマに進軍しました。
 
 
「賽は投げられた」というのは、このときのカエサルの状況を端的に表す言葉です。
 
 
つまり、事ここに至っては迷っている時間はない。もはや断行あるのみという意味に使われるのです。
 
 
賽(さい)というのは博打で使うサイコロのことですよ。
 
 
すごろく遊びのサイコロに例える人もいますが、時代劇や仁侠映画で振るつぼのサイコロ、丁半(ちょうはん)の一発勝負のことだと私は思います。
 
 
その状況は、もう賽は投げられたので、丁か半か後は自分が選択するのみという真剣勝負の緊張感、切迫感があるはずですから。
 
 
サイコロが投げられら、もう出る目は決まっている(結果は決まっている)ので、それに従って前むのみなのです。
 
 
そこからすでに引き返したり立ち止まったりする地点は過ぎていて、他に選択肢はなく、断行していくしかないという状態を指します
 
 
大きな決断のときに使われることが多いですよ。

 
 

「賽は投げられた」の使い方

 

 
この言葉を日常生活で使うときのつがい例を挙げていきます。
 
 
「敵が迫ってきている、すでに賽は投げられたのだ」
 
 
「この期に及んで弱気になるんじゃない。もう投げ出すことも逃げることもできないのだ。賽は投げられたのだから」
 
 
「もうそのプロジェクトは決定された。賽は投げられたのだから全力を尽くすのみだ」

 
 

「賽は投げられた」の英語表現

 

 
「賽は投げられた」をまじめに文法的に訳すと、現在完了形でこんな感じになります。
 
 
The die has already been cast.
 
 
ちょっとかっこいいつぶやきですね。
 
 
もう少し簡単にいう言い方もありますよ。
 
 
The die is cast.
 
 
シンプルに現在形で伝えます。
 
 
発するときのシチュエーション次第で、どちらもOKですね。
 
 
また、事ここに至っては迷っている時間はない、もはや断行あるのみという意味から英語表現を考えると、こういう表現もOKです。
 
 
Point of no return!
 
 
意味:「もう後戻りはできないのだ!」
 
 
この言葉は、とても印象的ですね。
 
 
ミュージカル「The Phantom of the Opera(オペラ座の怪人)」で、このフレーズが繰り返されるファントムの歌があります。
 
 
もうずいぶん前にロンドンで見て感動してCD買って聞きまくっていたので、歌詞も覚えているのですが、すごく印象的で切ない感じなんですよ。
 
 
「オペラ座の怪人」は、英語で楽しんでいただきたい名作です。
 
 
Point of no return!
 
 
そう、この英語表現がいいですね。
 
 
「賽は投げられた」の直訳ではないですけど、一番言いたい事が伝わりそうじゃないですか。

 
 

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