宝塚歌劇「ひかりふる路」を見て思ったフランス革命と幕末の共通点

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こんにちは。
 
 
先日、宝塚歌劇を観に行きました。「ひかりふる路」、題材はフランス革命で、トップスターの役は、恐怖政治をしいたといわれるロベスピエールです。
 
 
フランス革命は、市民階級が王族・貴族を倒して粛清するという、社会規範がまるごと崩壊した時代でした。
 
 
「ベルばら」のように、国王ルイ16世と王妃マリー・アントワネットの処刑をクライマックスとするストーリーが多いですが、実は、混乱を極め、血で血を洗う争いをしたのは「その後」なのです。
 
 
今回は、「その後」がテーマだったので、どういう筋書きなのかーなと見る前からワクワクでした。
 
 
これを観ていて、ああ、日本の幕末と通じるところがあるなーと思ったことを、お伝えします。

 
 

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革命はたくさんの血を欲する

 

 
フランス革命と日本の幕末の大きな違いは、敗軍のトップが処刑されたかされなかったかです。
 
 
敗軍(幕府軍)の将の徳川慶喜と会津藩主・松平容保は、処刑されることなく、案外長生きしております(家老の首はとんだけど)。また、革命を起こしたのが市民階級(庶民)か武士階級かという違いもあります。
 
 
でも、どちらも動乱期で、国家の体制がくつがえり、新しい社会システムを構築しなければいけない時代でした。
 
 
そういうときには、必ず得をする階級と損をする階級が出てきます。そして、損をする階級の人たちは、それに反対し、自分たちの利権を守るために、武力に訴えるようになります。
 
 
ですから、どうしても血で血を洗う争いが続きやすいのです。
幕末期の京の都は、人斬り、暗殺が連発する物騒な町でした。
 
 
そして、新しい体制を作り上げようとした人は、反対勢力の恨みを買い、戦死したり暗殺されたり、失脚したりすることが多かったのです。
 
 
「西郷どん」の中の吉之助の言葉、「区切りにいるもんは死ななくてはならん」なのです。
 
 
フランス革命で議会を作ったジャコバンクラブの人たちは、市民とはいえ弁護士などの知識層です。
 
 
それらの人たちが、理想を掲げて共和国を作ろうとしたけれど、政治という現実は甘くなかったということですね。「政治は物理学よりも難しい」というアインシュタインの言葉を思い出します。
 
 
権力を握ったジャコバン派が、ジロンド派を粛清し、その後内部分裂して、多くの命を奪い、最終的には「テルミドール9日のクーデタ」でロベスピエール自身も断頭台に送られました。

 
 

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事件には悪役が必要

 

 
最終的に独裁的な恐怖政治を推し進めたということで、ロベスピエールとその片腕・サン=ジュストが、フランス革命の混乱の悪者に仕立てられることが多いです。今回の筋書も、まさにそうでした。
 
 
幕末の新選組みたいだなーと思って見てました。新選組は、今でこそ名誉回復してアニメやゲームの影響もあって大人気ですが、明治時代は、野蛮な人斬り集団と思われていました。
 
 
ロベスピエールも、高校の教科書には「独裁」と載ってますが、ナポレオンのように個人独裁をしていたわけではありません。
 
 
複数の人で運営される公安委員会は機能してましたし、裁判にかけてギロチン送りにするのは、革命裁判所の判断でした。(この革命裁判所がめちゃくちゃしていた)
 
 
実際に、彼が率先して粛清したのは、もともと仲間だったダントン率いるダントン派です。それで、悪役にされがちなのです。
 
 
ちなみに、今回の歌劇でも、粛清されるダントンが、かっこよかったです♪
 
 
もう、めっちゃかっこよかったです。もともとNo.2的な立ち位置の人が好きな私には、ドンピシャのかっこよさでした。
 
 
声もいいんですよ~♪
スター個人にはあまり入れ込まないほうなのですが、思わず名前を調べちゃいましたよ。
 
 
雪組の彩風咲奈さんです♥
次回から、チェックしておこう♪(こうやって、はまっていくのか・・・)

 
 

結局、生き残った者が勝ち

 

 
今回の劇中の言葉で、一番心に残ったのが、「歴史は生き残った者が作る」というセリフです。
 
 
そう、混乱期になんとか生き延びた人が、その後の歴史を作っていくのです。
 
 
革命家は、高杉晋作のようにぶっ壊す(テロ)のが得意です。でも、大事なのは、その後の新体制を作ることです。これには政治の能力が必要なのです。
 
 
幕末には、革命起こす才能のある人たちは、たくさん亡くなりました。
 
 
特に、長州の吉田松陰の弟子たちは、(旧体制の)ぶっ壊し屋で、鉄砲玉みたいな人が多かったので、ほとんど亡くなっています。そもそも師匠の教えが「狂え、行動せよ」だから仕方がありません。
 
 
生き残ったら、伊藤博文のように総理大臣に就任したりします。明治新政府は、主要ポストのほとんどを、生き残った薩長出身者で埋める必要があったので、2流の人材がかなりの地位に就いていました。
 
 
だから、大政奉還以降の歴史は、あんまりおもしろくないのかなーと思うのでした。
 
 
「おもしろき こともなき世を おもしろく」(高杉晋作)
   ↑
いかにも、何かやらかしそうなぶっ壊し屋代表、すごくおもしろい人です。

 
 

おわりに

 

 
せっかくの「愛と夢を与える宝塚歌劇」なのに、気になるのは歴史上の人物が後世どう語られてるのかという、色気のない私なのでした。
 
 
ちなみに、家族(旦那と娘)で行ったのですが、旦那は、最後(悲劇)にうるうるうるってきたのだそうです。
 
 
娘が呆れておりました。(´・ω・)

 
 

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