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こんにちは!
 
 
子供のころ、ドキドキワクワクしながら読み聞かせてもらった絵本の『赤ずきん』
 
 
これも、『グリム童話』なのですが、グリム童話は、もともとヨーロッパに伝わる民話を集大成し、グリム兄弟が1812年のクリスマスに出版したものです。
 
 
元は民衆由来の民話で、グリムより100年以上前にペローが『ペロー童話集』としてまとめたものの焼き直しでもあります。だから、似ているんですね。
 
 
ただ、1世紀の間にヨーロッパの倫理観が厳しくなってきたので、グリムのほうがペローよりだいぶソフトな内容に変更しているんですよ。

 
 

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グリム童話の『赤ずきん』あらすじ

 
では、まずはよく知られている『グリム童話』の赤ずきんについてお伝えします。
 

(1)赤ずきん、おばあさんの家にお見舞いに行く


むかしむかし、あるところに、小さなかわいい女の子がいました。
 
 
女の子は、おばあさんが作ってくれた赤いずきんがとてもよく似合い、いつもかぶっていたので、みんなから「赤ずきんちゃん」と呼ばれていました。
 
 
ある日、赤ずきんは、お母さんに「おばあさんが病気だから、このケーキとぶどう酒を、森の中の家までもって行ってね。」と、頼まれました。
 
 
「外は危ないから気をつけて。知らない横道へ入って寄り道をしてはいけませんよ」そういって、お母さんは赤ずきんちゃんに、念をおしました。
 
 
「大丈夫よ」とにっこり笑って、赤ずきんちゃんはおばあさんの家に向かいました。

 
 

(2)赤ずきん、オオカミと遭遇


赤ずきんちゃんが森に入ると、オオカミが出てきました。
狼はニコニコして赤ずきんに話しかけます。
 
 
「こんにちは、かわいい赤ずきんちゃん」
「こんにちは、オオカミさん。」
 
 
「これからどこへ行くの?」
「あのね。おばあさんのお家よ。おばあさんがご病気だから、お見舞いに行くの」
「そうか。それは偉いねえ。おや? そのバスケットの中には、何が入っているのかな?」
「ケーキとブドウ酒よ。おばあさんのご病気が早く良くなるようにね」
「なるほど、それでおばあさんのお家はどこにあるんだい?」
 
 
赤ずきんは、オオカミに聞かれるまま、全部答えました。
 
 
「この子はうまそうだ。おばあさんともども、ぱっくりいただこう」
そんなことを考えながら、オオカミは、赤ずきんとしばらく一緒に歩きながら話しました。
 
 
「赤ずきんちゃん。見てごらんよ。こんなにきれいに花が咲いているし、小鳥がいい声で歌っているよ。せっかくだから、遊んで行ったらどだい。」
 
 
赤ずきんは、オオカミさんの言う通りだわと思いました。
 
 
そうだわ。おばあさんに花束をこしらえて、持って行ってあげましょう。
赤ずきんはさっそく、色々な花を探すため、森の奥に入って行きました。
 
 
その間に、オオカミはおばあさんの家へ急いで行き、「わたし、赤ずきんよ」といって家に入ると、パックリとひと口におばあさんを飲み込んでしまったのです。
 
 
それから、オオカミはおばあさんの着物やずきんを身につけて、おばあさんの振りをし、ベッドにすべりこみました。

 
 

(3)赤ずきんとオオカミ

赤ずきんちゃんは、花を集め大きな花束を作って、おばあさんの家へ行きました。戸が開いていたので、変だわと思いながらも赤ずきんは中へ入り、ベッドのところへ行ってカーテンを開けました。
 
 
ベッドに横になっていたおばあさんは、ずきんをすっぽり目までさげていて、なんだかいつもとようすが違います。
 
 
「あら、おばあさんの耳はずいぶん大きいのね」
「お前の声がよくきこえるようにさ」
 
 
「あら、おばあさんのおめめ、なんて大きなおめめなの」
「お前がよく見えるるようにさ」
 
 
「あら、大きな手、おばあさんの手はこんなに大きかったかしら」
「お前がよくつかめるようにさ」
 
 
「おお、おばあさんのお口、なんて大きなお口なの」
「それは、お前を食べるためにさ!」
 
 
そういうと、オオカミはいきなりベッドからとびだして、赤ずきんをひと口に飲み込んでしまいました。

 
 

(4)オオカミと猟師


おなかがいっぱいになったオオカミは、またベッドにもぐりこんで、やがて、大いびきをかきだしました。
 
 
そのとき、猟師が通りかりました。
猟師は大きないびきを聞いておかしいと思い、おばあさんの家をのぞき込みました。
すると、ベッドの上にいたのは、オオカミだったのです。
 
 
「とうとう見つけたぞ。長い間、きさまを探していたんだ!」
 
 
猟師は鉄砲を向けましたが、ふと、オオカミの大きなお腹に目を止めました。
 
 
そして、もしかしたらこのオオカミはおばあさんを丸のみしているかもしれないと思い、ハサミで眠っているオオカミのお腹を、ジョキジョキ切り始めたのです。
 
 
すると、そこからまずかわいい女の子が、それからおばあさんが出てきました。
 
 
それから、赤ずきんちゃんは、おばあさんに言われて、大きな石を運んでオオカミのお腹の中に、それをいっぱいつめ込みました。
 
 
やがて目を覚ましたオオカミは、「ああ、お腹が重い」と川の水を飲みに行きました。
 
 
そして、水を飲もうとしたとたん、お腹の石の重さにバランスを崩して、オオカミはそのまま川にドボンと落ちてしまったのでした。
 
 
悪いオオカミがいなくなって、みんなはほっと安心しました。
 
 
赤ずきんは、ああ、怖かった、もう2度と、森の中で寄り道したりしないと心に決めたのでした。

 

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「グリム童話」と「ペロー童話」の違い


「グリム童話」の100年ほど前に書かれた「ペロー童話」には、(4)がありません。
 
 
「ペロー童話」では、赤ずきんは食べられたまま、つまり、猟師がオオカミのお腹をハサミでチョキチョキはなかったのでした。
 
 
そして、ペロー以前の民話では、オオカミは「人間の男」になっています。
 
 
そうすると、殺人の話になるので、流石に童話にはできないから「オオカミ」に変えられたのでした。
 
 

【教訓】ボヤッと寄り道してると男に襲われるよ

 
 

 
赤ずきんには、優しく近寄ってきた男にナンパされて、警戒せずにいたら、オオカミに豹変して食べられても仕方ないよという教訓があるのです。
 
 
優しい顔をして取り入ってベッドにまで入り込む(オオカミのような)男に注意しようということです。
 
 
『グリム童話』は、性的な表現や残酷な表現がどんどん省かれていったので、赤ずきんに性的な意味があるのは伏せられたのでした。
 
 
「オオカミ」=「男」は、なんだか納得!な話なのでした。
 
 
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