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こんにちは。
 
 
刀剣の歴史にはまって、もっと「刀」のことを深く知りたくなった、そんな女子におすすめの入門書を紹介します。
 
 
刀剣関係の書籍は、刀剣のスペックや拵え(こしらえ)、値段などがただ網羅されているものが多いです。
 
 
歴史的背景や所有者との関係など物語性のないものは、あまりおもしろくないなーと感じませんか?
 
 
今回は、刀剣の歴史について書かれた「初心者向け」の書籍と資料をご紹介します。

 
 

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1.「美剣 三日月宗近」著:道満三郎

 

 
まず、読み物として刀剣女子にイチオシなのが、こちらの「美剣 三日月宗近」です。
 
 
表紙とタイトルを見ると「三日月宗近」の話に始終しているように見えますが、天下五剣源氏兄弟、粟田口兄弟など他の刀剣のことも物語として語られています。
 
 
でも、主役が「三日月」なので、三日月宗近の推しの方は、是非是非ご一読をという感じです。著者(←男性なので嫌味じゃない)の三日月愛が伝わります。
 
 
他の刀剣は、「天下五剣」など古い刀剣に特に多めにページを割いています。

 

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すべて文字のみで、小説みたいな感じです。
 
 
まず、三条小鍛治宗近が作った「小狐丸」から始まり、その1年後に作られた「三日月」の誕生へと話が移っていきます。
 
 
私が「へーーーーっ!」と思ったのは、第三章の「剣豪将軍・足利義輝」です。
 
 
剣の達人だった義輝が二条御所で壮絶な討死を遂げたというのは、「足利季世記」にも記されているのでよく知られています。
 
 
この義輝最期の戦いに参加した刀は、「鬼丸國綱」「大包平」「九字兼定」「朝嵐兼光」「綾小路定利」「二つ銘則宗」「三日月宗近」(←戦ってはいない)などの名刀ばかりでした。
 
 
そして、義輝が絶命したとき、最期に手にしていた太刀は、酒呑童子を斬ったという伝説の「童子切安綱」だったと伝わります。
 
 
その他には、織田信長が特に愛した「宗三左文字(そうざさもんじ)」「へし切長谷部」森蘭丸にほうびとして与えた自慢の一振り「不動行光」のエピソードなども書かれています。
 
 
またまた他に、数ページずつですが・・・
 
 
豊臣秀吉→一期一振
徳川家康→村正
伊達政宗→鶴丸国永
上杉謙信→小豆長光
柴田勝家→にっかり青江
福島正則→日本号
 
 
などなど盛りだくさんです。
 
 
絶対「とうらぶ」意識してるだろうと思えるほど、「実装」された刀剣が少しずつですがいろいろ紹介されてて、ほんとにおもしろいのです。リアルな刀剣について知りたい推しの方におすすめです。
 
 
最後は「三日月宗近」の「現在」で終幕ですよ。

 
 

「三日月宗近」と「童子切安綱」は、同じような時代に生まれ、同じ主を渡り歩くことが多かったと分かります。
 
 
でも、童子切が血に染まり続ける一方で、三日月は戦国の世でも武器ではなくなぜか美術品のように扱われています。この違いがおもしろいです。
 
 
「童子切安綱」の実装、まだかなーと期待してしまいます。
・・・・・「大包平」も期待してますよね、多分。

 

 

2.図説 日本刀大全 学研(歴史群像シリーズ)

 

 
「一番わかりやすい、オールカラーの刀剣本! 」というキャッチフレーズの豪華カラー本です。
 
 
この本はかなり専門的なところまで書かれているので、少し難易度が高いです。実装されていない刀剣も、たくさん紹介されています。
 
 
刀の歴史的変遷や装着の仕方、戦場での使用法などが、フルカラーでていねいに描かれていて美しいですよ。
 
 
リアルな刀剣の写真も多いです。豪華な刀装のものもたくさんあって、本物を見てみたいと思えます。

 

 
また、後ろのほうに刀剣の選び方や買い方まで解説しているので、「数百万円から買えるの?(←もっと桁違いに高高額と思ってた)」という感じで、本気で欲しくなってきます。(実際無理ですけど・・・)
 
 
太刀の佩き方(大鎧、当世具足、儀式の際)と打刀の差し方(近習、足軽、大名、同心、浪人、幕末軍装)を、身分・時代別に装着したイラストが描かれているので、太刀と打刀の違いがこれですっきり分かりますよ。
 
 
実装されてる刀剣のリアルな写真は、「獅子王」「三日月宗近」「へし切長谷部」「長曽祢虎徹」「和泉守兼定」「にっかり青江」ぐらいです。(見落としがあったらすみません)
 
 
個人的に「そうだったのか!」と思ったのは、「試し斬り」の際の人体の重ね方です。
 
 
「日本刀」は「試し斬り」に物や動物ではなく「人体」を使います。
 
 
6人重ねを斬った(童子切安綱)、5人重ねを斬った(大和守安定)などと伝わる刀剣がありますが、どうやって重ねるのか気になってたんです。
 
 
資料で絵が載ってたので一目瞭然でした。
 
 
どんな重ね方かというと・・・・
これがすごくいろいろあってえげつないのですけどネタばらします。
 
 
まず、使うのは刑死して首を落とされた人体(死体)です。
 
 
一体だけの場合、寝かせた胴体を輪切りにするよう上から下に刀を下します。太い骨の有無によって斬れ味が異なるので、「一の胴」「二の胴」などいろいろな部位で試しました。頭部も縦に真っ二つ、横に真っ二つなど試されたようです。
 
 
そして、難易度が高い「重ね斬り」は、首を落とされた死体をミルフィーユのように木の台の上に交互に重ねて置き、その胴体部分を上から下へ一刀両断し何体目まで刀が通るか確かめるというものでした。
 
 
「童子切安綱」は、6体の胴を真っ二つに割いて、その下の台にまで刀が突き刺さったと伝わります。
 
 
恐るべき斬れ味です・・・

 

 

おわりに

 

 
刀剣初心者の女子におすすめの本と資料をご紹介しました。
 
 
イチオシは小説のように読める「美剣 三日月宗近」です。でも、有名エピソードばかり書かれているので、刀剣の背景や歴史に詳しい人には、この本は物足りないでしょう。
 
 
「日本刀大全」は、図録なので実際の刀剣を写真で知りたい方や、少し専門的な切り口で知りたい方におすすめです。こちらの本はサイズが約24cm×約25.5cmと一番大きく心持ち横長です。
 
 
最近は刀剣が人気なので、図書館などにもあるかもしれません。(私は図書館通いはしないので知りませんけど)
 
 
ご興味のある方は、参考までにどうぞ♪

 
【紹介図書】
 

 

 

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