この記事を読むのに必要な時間は約 11 分です。
こんにちは。
暑い日が続きますね~。
今回は、奈良公園の中にあるものすごい「わびさび」を感じる風流な宿をご紹介します。
奈良は日帰りで十分な距離なのですが、すごく静かで素敵なお宿が多いので、あちらこちら泊まりに行ってます。
今回のお宿は、わらぶき屋根の寂れた離れでした!
めっちゃときめきます。ワクワクです^^♪
でも、この旅館はゴージャスなホテルがお好みの方には、まったくおすすめできませんよ~。
そういう方には奈良ホテルか春日ホテルをおすすめします。
ホテルでなく高級旅館がお好みなら、春日原生林の中にある月日亭がおすすめですよ。(奈良は好きなので、毎年2~3回、いろんな宿に宿泊してます。)
今回ご紹介するのはあまり人に知られていないお宿で、古民家など古い日本家屋(建築)が好きな人にはたまらないおもしろい宿なのです。
建物はピカピカではなくかなり古くてぼろいです。(トイレなど水回りは新しくピカピカですが、建物自体が古いのです。冬は寒いと思います。)
「そういうところがすごくいい~!」という「妙な雅を求める人」向けの宿なのでした。
奈良公園の中ですからね、窓を開けると「鹿さん、こんにちは」です。
「江戸三(えどさん)」の周りに10頭以上の1つのファミリー(群れ)が暮らしているので、鹿とふれ合いたい人にはたまらないと思います。(動物が苦手な方は微妙でしょうね)
宿泊者の口コミはかなりよいですよ。
↓
⇒★トリップアドバイザー「江戸三」口コミ44件
奈良公園の中のわびさびのお宿「江戸三」
「奈良なのになんで江戸やねん」というカオスな屋号の宿ですが、もともと大阪市西区の「江戸堀三丁目」の料亭だったのが名前の由来だそうです。
それでも「大阪なのになんで江戸やねん」と思いますけど・・・
近くに文豪・志賀直哉の高畑サロンがあったので、志賀直哉、小林秀雄、池波正太郎、鈴木信太郎など、多くの文人・墨客が訪れたそうですよ。
場所は、春日大社の「一の鳥居」のすぐ上(北側)です。東大寺まで徒歩15分、春日大社まで20分ぐらいです。
「浮見堂」や高級旅館「四季亭」、老舗料亭「菊水楼」がすぐ近くにありますよ。(奈良ホテルも徒歩圏内)
すごく静かな環境なのに、利便性が高いです。
この一番大きな「帳場」(母屋のような建物)で、チェックインなどの手続きをします。お料理もここで作って、すぐそば(隣)の「離れ」まで運んでくれます。
全部で8つの離れがあるそうですが、宿泊用は5つのようです。お食事だけの利用もできますよ。
おもしろいでしょう~?↑
今回私たちが宿泊したのは、いちばん右側の離れ「太鼓」でした。
「離れ」の名前は電話(内線)が引かれる前、音の出るもので合図をした名残なのだそうですよ。
玄関に本当にまだ「太鼓」がありました。↓
玄関の鍵が昔のぐっと押し込んでからぐるっと回すタイプで、懐かしすぎました。(←なかなか開けられない)
私は都会暮らしなので「防犯大丈夫か?」とちょっと気になりましたが、窓には古い木製の雨戸があって、お風呂に入っている間に宿の人がしっかり閉めてくれてました。
こちらが私たちが宿泊した離れの「太鼓」です。↑
外観がわびさびすぎて、ふお~~ってなります。鴨長明の「方丈庵」みたい・・・
でも、中は思ったよりずっときれいでした。
特に、トイレと洗面所は、リニューアルされていて清潔でステキです。
お部屋は10畳弱の広さで、玄関上がりが2畳です。天井が低くて、昔のお茶室みたいないい感じでしたよ♪
奈良のお宿は「ウェルカムお抹茶」が出るところが多いですが、こちらは煎茶でした。
お菓子のクッキーやおかきは、受付でも販売しています。
お風呂も「離れ」で中はリォーム済!
こちらがお風呂の離れです。↑
玄関が2方向にあってお風呂も2つあります。
お風呂の建物を違う方向から見るとこんな感じです。池の上にかかっているところが素敵ポイント!
私たちが入るときはまだ早い時間で両方使ってよかったので、別々のお風呂に入りました。(女子2人旅です)
そんなに大きくないお風呂(家族風呂ぐらいの大きさ)ですが、1人ならゆ~ったりです。ふふっ。
お風呂の玄関を入ったところです。
普通の建物(離れ)の内装を全面改装しているようでした。
洗面室には、アメニティがそろっています。加湿器やウォーターサーバーもありましたよ。
バスタオルやタオル、寝間着用の浴衣、それらをお風呂場まで運ぶトートバッグがお部屋にあります。
夕食は離れのお部屋食
夕方、少し暑さがやわらいだ頃に、もう一度、東大寺のほうにお散歩に行って、帰ってきたら夕食の用意を始めてくれました。
母屋のほうから何度も行き来して、お料理を運んでくれましたよ。
季節のお刺身や焼き魚など、お魚料理が盛りだくさんです。(私たちはお料理が大事なので3000円upのコース)
食前酒は江戸切子のグラスで「桃のお酒」でした。ほんのり甘くて美味しかったです♪
お刺身の器が涼しくて素敵ですね。
お料理は、もちろん季節によって食材も器も変わります。
10月から3月までは志賀直哉が名付けた「若草鍋」というお鍋も選べるようですよ。
あ、鮎が・・・・
ソーメンがお布団かけられてるみたいで、マジで怖かったです、顔が・・・(←魚はほとんど切り身しか見たことない)
でも、もちろん美味しかったです!
どんどんお料理が運ばれてきます。
お肉はローストビーフのようにも見えますが、牛肉の冷しゃぶです。
デザートは「冷やし飴」のゼリーでした。うちわ形の器がかわいらしいですね。
肉桂(シナモン)の風味がしっかり効いていて、最後に口の中がさっぱりしましたよ。
朝食も体にやさしい和食
朝食もお部屋食の和食です。
お布団をあげて朝食の用意をしてもらってる間、私たちは外で散策がてら鹿と遊んでいました。
玄関開けたら鹿と目が合うという素敵体験ができます。
朝から鹿せんべいもらおうと、出てくるのを持ってたのか?というタイミングのよさです。
和食の朝食は、体にやさしくていいですね。
昨日からたらふく食べてる私たちですが、すべてお魚中心の和食なので、そんなに胃もたれしないのです。たぶん、カロリーも量の割には控えめだと思います。
お茶漬けが、うれしいです。^^♪
ごはんも、おひつで持ってきてくれましたよ。ここの旅館は、ごはんがとても美味しかったです。
私はお料理の前に「ご飯」が美味しくなければうーんとなるので(←お米にうるさい)その点でも大満足なのでした。
ひそかに人気のお宿ですが、いつまでも隠れ家的な静かなお宿でいてほしいです。
↓
⇒★トリップアドバイザー「江戸三」口コミ44件
その他のおススメ宿、山岡鉄舟、谷崎潤一郎ゆかりの奈良の宿はこちらです♪
目の前が若草山というロケーションのよさですが、こちらも静かなお宿ですよ。
↓