この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。


 
こんにちは。
 
 
今回は、アニメやドラマで颯爽と走る騎馬隊の真実についてお話しします。戦国時代物では、騎馬戦が大きな見せ場だったりしますね。
 
 
武田騎馬隊なんて、すっごくかっこいい!
「戦国バサラ」などアニメやゲームの影響か、大河ドラマでも騎馬隊の突撃が、超かっこいいアングルで描かれますね。
 
 
でも、残念ながら、こういうかっこいい光景は、実際にはあり得なかったのです。
 
 
なぜなら、サラブレッドが日本で使われるようになったのは、明治時代に入ってからだったからです。
 
 
ちなみに、西洋では、アニメのままのような騎馬戦が行われていましたよ。

 

スポンサーリンク

日本の馬はポニーだった!?

 
 
 
日本の和種馬とも呼ばれる在来馬は、現在8種類います。
 
 
その8種すべてが、分類学上ポニーとみなされる小さい馬なんです。
ポニーの定義は「体高147cm以下の馬」です。これは近代以降の西洋の馬を基準にして「小さい」といっています。
 
 
在来馬は体高が130cm前後だったそうですから、平均身長150cmぐらいの戦国時代の男性がまたがって、足が地面につくぐらいです。
 
 
小柄なうえに、ずんぐりむっくりの体型だったそうです。ロバみたいで可愛いですね♪
 
 
でも、かっこいい大型スリムなサラブレッドは、短時間に速く(時速60㎞)走れるよう改良を重ねた人造馬です。長距離移動には向きませんし、重い荷物を運ぶのが難しいので、西洋では戦いに際し重量を減らすため、鎧兜の軽量化に力を入れました。
 
 
それに引き換え、在来馬やモンゴル帝国の馬のようなアジア馬は、走る速さは時速40㎞ほどですが、約25Kgの鎧を着た武士を乗せて長時間移動することができたそうです。
 
 
そんな馬にまたがって、颯爽と敵陣に突撃ーっ!とかやってたのでしょうか?
 
 
いえいえ、馬をそんな風に使うなんて、勿体ないですよ。
 
 
それに、日本では馬を去勢する慣習がなかったので、オス馬を扱うのはすごく難しかったのです。
 
そして、馬は昔からパートナーとして、とても大切に扱われていました。
 
 
それを裏付けるのが、甲斐国から出土された馬の骨に表れています。

 

スポンサーリンク


 

戦では馬から下りて戦った?

 

 
武田騎馬隊が活躍した諏訪湖の近くで、馬の骨がたくさん出土されています。それらの骨は、ていねいにまとめられて埋葬されていたそうです。
 
 
ちなみに、武田騎馬隊に使われていた「木曽馬」は、今は長野県の天然記念物になっています。
 
 
馬は知能が高い動物で、もともと神経質な性質をしているため、大切に扱わなければすぐに病気になってしまいます。
 
 
昔は、蹄鉄がなくワラ製の沓(くつ)をはかせていたので、無理に走らせるわけにもいきませんでした。おまけに、去勢していなかったので、乗りこなすのがすごく大変だったそうです。
 
 
勇猛で知られる武田騎馬隊の「馬」の任務は、主に物資輸送戦闘の展開手段でした。
 
 
戦闘時、武田軍は神出鬼没で、移動がすごく早かったことで知られます。木曽馬はいくら小さいといっても積み荷を運べますし、時速40キロは出せたので歩兵よりは機動力があります。
 
 
ですから、作戦展開するとき、素早く移動するのに重宝したのでしょう。
 
 
実際の戦闘では、馬から降りて戦うことのほうがずっと多かったようですよ。
 
 
もともと、日本の騎馬は、弓矢で一騎打ちで戦うもの(鎌倉時代まで)でした。西洋の槍を持って大勢で戦う形式とは、戦い方が違うのです。
 
 
西ヨーロッパを震撼させたモンゴル帝国は騎馬の民として知られますが、モンゴル族の馬も同じようなアジア系のポニーだったようですよ。
 
 
でも、彼らは馬を乗り潰すのを前提にしていたため、1人につき数頭を引き連れているのが常だったようです。

 
 

おわりに

 
 
史実と違っていると分かっていても、ドラマやアニメでは、演出上かっこいいから変えている部分が多いでしょ
 
 
ドラマは作品(フィクション)なので、戦の臨場感を伝えるためにはよいと思います。
 
 
本当の合戦はなるべく遠くから弓矢や槍を使って戦うもので、白兵戦になるのは最後の最後だったともいわれます。
 
 
アニメやゲームの合戦はかっこいいけれど、三次元は平和がなによりだなーと、つくづく思うのでした。

 

【関連記事】
   ↓


 

 

 
 

スポンサーリンク