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こんにちは。
寒い日が続きますね。前回は、四条から三条へ木屋町通(きやまちどおり)散策についてお伝えしました。
木屋町通はは「○○跡」がいっぱい?
今回は、幕末のメインストリート・三条通に面した「池田屋」についてお話します。
池田屋騒動(事件)
幕末の京で、長州藩が御所を襲撃するというとんでもない事件「禁門の変」(蛤御門の変)が起こりました。
その原因となったのが、1864年7月8日(元治元年6月5日)、京都三条木屋町の旅籠・池田屋で起こった新選組の攘夷志士襲撃事件「池田屋事件」です。
潜伏していた長州藩・土佐藩などの尊王攘夷派志士を、京都守護職配下の治安維持部隊だった新選組が襲撃した事件です。
この事件で、尊攘派は吉田稔麿・北添佶摩・大高又次郎・石川潤次郎・松田重助ら逸材が戦死し、長州藩は一気に強硬派に引っ張られることになります。
そして、8月20日(元治7月19日)に「禁門の変」が起こったのでした。
「池田屋」はなの舞でランチ
「池田屋」は、今はチェーン居酒屋「はなの舞」池田屋店になっております。店先に、池田屋事件の概要が書かれた看板(立札?)がありましたよ。
そして、その看板横にはゲーム(アニメ)「薄桜鬼」とのコラボフード・ドリンクの宣伝が。。。
ランチタイムは平日は予約が必要ですが、営業しています。京都の店らしいせまーい間口のお店で3階まであります。2年ほど前に来たときは、ランチは3階だったのですが今回は地階でした。
中の様子です。通路に「薄桜鬼」のポスターがいっぱい貼られていましたよ。
せっかくここまで来たので、「池田屋御膳」をいただくことに。近藤勇・土方歳三・沖田総司・斎藤一の名前のついたランチです。
せっかくなので、いちばん豪華な近藤ランチにしました!
鶏すき焼きとお刺身がメインで、お豆腐やお漬物、プチデザートなどが付いています。しば漬けが美味しかったです。
「京の3大漬物」の1つですよ♪
残りの2つはご存知ですか?
すぐに答えられたあなたは、かなりの京都通です。
京の3大漬物は「しば漬け・千枚漬・すぐき」です。
鶏のすき焼きは、お野菜や本物のこんにゃくが入っていておいしかったです。スーパーで売られているゼリーみたいな透明感のあるのではなく、こんにゃく芋から作られてるこんにゃくなのでした。
「薄桜鬼」の隊士たちとのコラボドリンクは、カクテルとソフトドリンクが各種あります。
ソフトドリンクも、居酒屋っぽくカクテル風でおしゃれな感じです。
ドリンクには、それぞれのキャラクターのコースターがついていますよ。
斎藤さんと佐之さんにしました。
今回は、前にはなかった新キャラのコラボもありました。
坂本龍馬と相馬 主殿(そうま とのも)と伊庭八郎です。
坂本龍馬は超有名人ですが、相馬 主殿(そうま とのも)と伊庭八郎(いば はちろう)は、おもしろい人選だと思います。
このマイナー感がたまりません♥
とくに、イバハチ・・・素敵です。
ちなみに、相馬主殿は、新選組に途中入隊した人で、最後の最後に「箱館戦争」で新選組が降伏したとき、戦死した土方歳三に代わって隊長として署名した人です。
つまり、新選組の最後の後始末をした人だったのです。
伊庭八郎は、箱根での戦いで片腕を亡くしながらも最期まで戦い、「箱館戦争」で悲劇的な死をむかえた隊士です。
彼は、土方歳三と並ぶほどのイケメン「バラガキ」でした。
江戸四大道場のひとつで幕府御用達の伊庭道場の宗家嫡男で、美味しいものが大好きという楽しいキャラクターの人でした。
平和な世で生きていたなら、華やかな人生を歩めたかもしれません。江戸の花街「吉原」のなじみの花魁・小稲との数々のエピソードも涙を誘いますよ。その話はまたの機会に・・・。
池田屋の階段
ドラマで池田屋事件が描かれると、必ずというほど出てくる例の階段です。
ここを、沖田総司や藤堂平助が駆け上ったんですね・・・
「土方隊」が来るまで約2時間持ちこたえたとも伝わります。新選組にとってはこれがデビュー戦だったので、なんとしてでも手柄をあげたかったでしょう。
2階に、新撰組隊士の刀剣レプリカがありました。
こちらは、2階のお店の入り口です。
妙な隊士人形やちょっとかっこいい影絵があって、「旅籠(はたご)」の提灯が!
2階から3階を見上げて撮りました。
階段上に新選組隊士が、天井を仰向けに飛んでるのは、斬られた長州藩士(攘夷志士)ですね。
以前、来たときはこの演出はありませんでした。
三条大橋西詰界隈
こちらは、外に出てすぐ、三条大橋西詰にある明治創業のおかき屋「本家船はしや」さんです。
すごく京都らしいお店ですね。この日は寄りませんでしたが、京都の名物「五色豆」や「福だるま」という可愛いだるまさんの形のお菓子が人気ですよ。
そのおかき屋さんのすぐ横が「スタバ」でその前が三条大橋という新旧入り乱れたカオスな感じが、京都の繁華街の楽しいところです♪
「三条大橋」は「東海道五十三次」の終着点だったので、京の表玄関の要所でした。
この橋は罪人の首をたくさんさらしたところとしても、知られていますよ。
それについてはこちらを・・・
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