平安時代の貴族の遊びは、優雅だけど単なる娯楽ではなかった!?

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古今東西、有閑階級が文化・芸術の担い手だったことが多いなあと思う今日このごろ・・・。
 
中でも平安時代の貴族たちは、ラブレター(和歌)を詠んで、年中恋愛をしているイメージがあります。
 
優雅に管絃を奏でたり舞を舞ったりするのも、古典によく出てきますね。
 
また、「枕草子」などを読むと、1000年前の女性も今の女性と感じ方は変わらないなあと思うことが多いです。
 
ペットへの愛情なんて、共感できすぎておもしろいです。
 
清少納言が雀の子を育てるのにときめいたり、一条天皇が飼い猫を溺愛するあまり「命婦のおとど」という官位を与えて、御所のどこへでも出入りできるようにしたというお話がありますよ。
 
趣味や娯楽も、現代人でも楽しめそうなものが多いです。
今回は、平安時代に流行った「遊び」を、ご紹介します。
 

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(1)「和歌」と「管絃」は自分磨きの手段

 

 
当時の貴族にとって、和歌(書道を含む)や管絃は、娯楽である以上に、「自分の価値」を高める教養の一つでした。
 
宮中の儀礼の際や年中行事で、歌会や楽器演奏が行われることが多かったため、人を楽しませる技能に長けた人は、できる風流人として重んじられたのです。
 
彼らは、宮中(現代の中央官庁)で、国政に携わったり、事務的な仕事をする国家公務員のようなものでした。
 
つまり、仕事の成果や出世に直結したということです。

 
 
 

(2)平安女性に大人気の「貝合わせ」

 

 
貝合わせは、並べたいくつかの貝殻の中から、一対の貝を発見するという遊びです。トランプの神経衰弱のようなものですね。
 
主に、貴族の女性の間で流行っていたそうです。
 
大ハマグリの貝殻は、対のものしかぴったりと合わないという性質があります。
 
貝合わせはその性質を利用した遊びで、貝の内側に、蒔絵技法を使った宮廷絵巻が描かれた豪華なものもありました。
 
紫式部が「源氏物語」を書いて以来、貝合わせの題材に「源氏物語絵巻」が描かれ、大人気となりました。
 
「源氏物語」のエピソードの名場面を、貝に描いたものです。
 
対になった貝のみが合うというハマグリの性質は、夫婦和合の象徴とされ、ひな祭りの行事食・ハマグリのお吸い物にもなりました。

(3)お手玉の原型「石投」

 
 
「石投」という遊びは、現代の「お手玉」の原型といわれます。
 
地面にいくつかの石をおいて、その中の1つを高く投げ、それが落ちてくる間に地面に落ちている石を拾い、投げた石もキャッチする、というルールがありました。
 
まさに、お手玉の遊びのルールと同じですね。

 

(4)現代につながる「コマあそび」

 

 
現代でも、子供たちに親しまれているコマあそびは、平安時代に中国から輸入されたといわれています。
 
それ以来、貴族の間で、楽しまれるようになりました。
 
コマ回しは、今のもある遊びですね。
 
娘が幼稚園のとき、コマ回し大会がありました。
結構上手に紐を使って回す男の子がいたりして、なかなかかっこよかったです。
 
コマの形も遊び方も、いろいろありますが、当時とほとんど同じものもあるようですよ。

 

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(5)優雅なジオラマ「洲浜あそび」

 
 
「洲浜あそび」「洲浜作り」と呼ばれるものは、平安時代にあった「ジオラマ作り」です。
 
私は、これが一番興味あります!
 
台やお盆の上に「州浜(砂浜と自然の風景)」を再現する遊びで、元は、贈り物にされる芸術品でしたが、趣味としてたしなむ人が増えました。
 
小さな橋や舟の細工ものや四季の植物などを置いたりするところが、現代のジオラマそっくりです。
 
「洲浜作り」は、子供の遊びではなく、本格的な大人の趣味でした。
 
これが、後に枯山水や盆景、盆栽へと発展したといわれます。
確かに、盆景に似ていますね。
 
生け花にも、こういう趣向が残っていますよ。

 

(6)囲碁」は奈良時代からあった!

 

 
囲碁を趣味にしている人は、今でもたくさんいますね。
 
囲碁は、奈良時代に中国から輸入されたものです。正倉院御物の中にも、碁盤と碁石が残っています。すごく古くからある遊びなのですね。驚きました。
 
「源氏物語」などの物語の中にも、囲碁を楽しむ姫君の姿などが描かれていますよ。

 

(7)漢字の学習も兼ねた「偏(へん)つぎ」

 
 
偏つぎとは漢字の偏(へん)と旁(つくり)を使った文字遊戯です。
「源氏物語」や「栄花物語」に、この偏つきをしている様子が描かれています。
 
これは室内でできる遊びで、女性や子供が漢字の知識を競うために行った遊びだそうです。「へん」と「つくり」のどちらかを隠して、その漢字を当てるなど、いくつかの遊び方がありました。遊びながら漢字の学習にもなるって、一石二鳥ですね。

 

(8)サッカーとルールが全然違う「蹴鞠」

 

 
蹴鞠(けまり)は、読んで字のごとく鞠を蹴る遊びです。
 
男性が複数で遊ぶものでした。
でも、サッカーと違って、勝敗をつけるものではなかったようですよ。
 
正式な蹴鞠場には、柳・梅・松・楓の4本の「式木」が、3~4間ほど空けて植えられ、この木に囲まれた競技場を「懸」といいました。
 
蹴鞠は、相手を打ち負かすのではなく、相手が蹴りやすいように心がけて、鞠を次の人へパスするものです。
相手が受け渡しに失敗するのは、渡し方が悪かったとされます。
 
1人3足以上蹴るという、基本ルールがあります。
1回目で鞠をもらい受け、2回目に自分で蹴り、最後に相手が蹴りやすいようにパスします。
 
足を高く上げて、相手に足の裏を見せる蹴り方は、品がない行為とされました。
 
また、周囲に植えた本木の1番下の枝よりも高く蹴らなければいけないというルールがありました。
 
蹴鞠を楽しみながら、仕事上の付き合いを深める効果があったと思われます。
 
蹴鞠の元祖・飛鳥井家の創始者・藤原雅経には、藤原定家、後鳥羽院、順徳院、源実朝など、そうそうたる顔ぶれの「蹴鞠仲間」がいました。
 
鎌倉幕府3代将軍・源実朝は、藤原定家に和歌を習っていました。
源実朝に、藤原定家や鴨長明を紹介したのは、この藤原雅経です。
 
また、後鳥羽院と順徳院は、源実朝が暗殺されなければ、承久の乱を起こさなかったかもしれません。
 
このように、蹴鞠をとおして、知りあったり、交友を深めたりすることは、たくさんあったでしょうね。

 

おわりに

 
平安時代の貴族たちは、それぞれ自分にあった遊びを、よく楽しんだようです。
 
しかし、その遊びは、単なる娯楽にとどまらず、仕事につながる物だったり、人付き合いに役立ったりするものでした。
 
これらの遊びは、今でも十分魅力的な趣味だと思いませんか。
 
私は、「源氏物語絵巻」が描かれた貝合わせの豪華セットがほしいな~と、本気で思います。(´・ω・)

 

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