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【2021.04.22】
 
 
桜の季節が終わった頃、花の見ごろは藤やツツジに移ります。藤は藤原氏の花なので、関西では宇治の平等院や奈良の春日大社が有名です。
 
 
今年は樹齢280年の藤の樹のある平等院に行ってきました。

 
 

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宇治川と平等院

 


 

宇治は源氏物語の「宇治十帖」の舞台として有名です。宇治橋のたもとにこんな像と立札が!
 
 
また、嫉妬の鬼「宇治の橋姫」伝説や、源平の合戦の最初の戦い「橋合戦」、その後の「宇治川の戦い」の起こった逸話の残る場所でもあり、歴史ロマン満載で京都の中でも特に好きな場所の一つです。
 
 
この日は宇治川沿いをゆったり散策するのにちょうどよい気候で、のんびりできました。

 

平等院の見事な藤・見ごろは例年4月末?

 

 
平等院は平安時代後期、ときの関白・藤原頼道により立てられた寺院で、春は桜、藤、ツツジ、夏は蓮、百日紅、秋は紅葉、冬は室町椿に山茶花と四季折々の花々でにぎわいます。特に、藤原氏の象徴でもある藤は見事です!
 
 
平等院の門前の左側と入ってすぐのところに、立派な藤棚があります。

 

 
平日の朝に行ったので、着いたときには人が少なく、庭園の散策やミュージアム鳳翔館の見学をゆっくり楽しめました。
 

 
鳳翔館には国宝や重文の仏像などがいくつか展示されています。孫悟空のように雲に乗って楽器の演奏などしている26体の雲中供養菩薩像(国宝)も、ここで見られます。

 
 

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ボリューム満点の辰巳屋「宇治丸弁当」

 

 
平等院の参道付近には、京料理の料亭がいくつかあります。今回は、宇治川沿いの鵜飼の船着場近くにある「辰巳屋」さんでランチを頂きました。
 
 
予約はしていたのですが、席(2階座敷か1階カウンターか)を決めていなかったので、今回は1階席になりました。2階はもう満席(コロナで間隔をあけている)だったようですが、私たちは席にこだわらないので問題ありません。

 

 

 
カウンターは一番乗りでしたが、あっという間に満席になりました。お昼のメニューで一番人気の「宇治丸弁当」を頂きましたよ。私たちにとっては奮発ランチです。
 

 

 

 
所狭しとおかずが詰め込まれておりますが、一品一品丁寧に作られています。
 
 
毎朝、料理長が京都中央卸売市場に魚介類を仕入れにいくとのことで、新鮮そのもの、約30種類もの品数です。おなか一杯になりました。
 
 
繊細な美味しさでボリューム満点、また宇治に来るときはここの「宇治丸弁当」にしようと話していました。

 
 

宇治川散策と宇治神社

 

 
食後の腹ごなしに宇治川沿いを散策していると、でっかい白い鳥(鷺?)が向かってきた~!
 
 
宇治は山も近いので、いろんな種類の鳥が飛んでいました。中洲の小屋で飼われている鵜飼の海鵜たちが不憫に思えます。

 

 
平等院と反対側に宇治神社宇治上神社があります。
 
 
宇治上神社の本殿は現存する最古の神殿建築として世界遺産登録されていますが、もう何回も行っているので今回は川に近い宇治神社のほうだけ行きました。

 

 

 

 
ここはうさぎの神社としても知られています。
 
 
御祭神が道に迷ったとき、うさぎが見返りながら道案内をしてくれたという逸話が残っているからです。「見返りうさぎ」のおみくじがかわいいです。

 

 
うさぎのお守りもありました。
 

おわりに

 

 
半年ぶりに宇治に遊びに行きましたが、参道のお店はコロナ禍でますますひっそりとしているように思えました。
 
 
でも、海外観光客がいないので、日本らしい風情を楽しめてよかったです。
 
 
宇治は冬の寂しい感じも似合うと思うので、またその頃に訪れようと思います。

 
 

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